このたび、産婦人科の学会誌 (産婦人科の実際)に、女性の肩こり・腰痛・関節痛の診断ならびに治療方針について論文発表いたしました。
これらの症状に対して、関節リウマチや変形性関節症などを疑い、まずは膠原病内科や整形外科で検査を受けることが多いと思われます。しかしながら、実際には具体的な診断がつかないまま症状が改善せず、悩んでいる方が多いのが現状です。
とりわけ、中高年以降の女性では、閉経が近づくにつれ女性ホルモン (エストロゲン)が減少し、その結果、骨や関節の構成成分であるコラーゲンが減少し、肩こりや腰痛、関節痛などの症状がみられることがあります。言い換えれば、これらの症状は更年期症候群の一症状でもあります。
本論文では、女性の肩こり、腰痛、関節痛に対する治療方針 (ホルモン補充療法、エクオール、漢方薬など)について解説しております。当院の診療においても概ねこの方針に則って実施しておりますのでご参照ください。
なお、更年期症候群の肩こり・腰痛・関節痛については、こちらの記事でも解説しております。ご参照ください。